広域レピーター
広域レピーターについて書こうと思います。
レピーターは、本来電波の直接届かない場所に電波を届ける技術です。
機材の設置は、だいたいがロケーションの良い山の頂上だったり
高層ビルの屋上だったりします。
それにより、山の向こう側には本来電波が届かないですが
山頂のレピーターを経由することで通話出来るようになります。
概要図は下記の通りです。
https://www.jarl.com/repeater/whatsrepeater.html ここからお借り染ました。
詳細な仕組み
FM専用の従来の広域レピーターと、D-STARのようにデジタル化された
レピーターがあるのでご注意ください。
※ここで書いているのはFMアナログ従来の広域レピーターを記事に書いています。
D-STARレピーターについては、D-STARについてで詳細を書いていきます。
では、レピーターと通信する為には、次ような電波の流れになっています。
例>レピーターの周波数が仮に439.720MHz(実際に存在する小豆島レピーター)とします。
使用者は、レピーターに向かって電波を出します。
その時の周波数は434.720MHzで電波を出します。
レピーターは、受信した434.720MHzの電波を受信して
439.720MHzでレピーター設置場所(山上・ビルの上など)から電波を発信します。
5MHzダウンした周波数はダウンリンク周波数といいます。
レピーター使用中にダウンリンク周波数を受信することで、
電波を出している運用者とシンプレックス運用(直接波による通信)が
できるか?どうかの指標となります。
また、レピーター使用するよを明示的にレピーターに
伝えないと中継しないようになっています。
送信する音声に88.5Hzのトーン信号をミックスしてあげる必要があります
これをしないと、レピーターは電波を受信しても中継しない
仕様となっているので注意が必要です。
イメージ
レピーターは色々な周波数帯で稼働している
(29MHz)29.62MHz 29MHzレピーター最後の1局
(433MHz)439MHz
(1200MHz)1291MHz
(2400MHz)2425MHz
(5600MHz)5765MHz
(10GHz)10.2GHz
レピーターはこんな機材
昔はこんな機材だった。
アンテナ構成
だいたい、物理的にアンテナを2本あげている場合が多い
ただ、アンテナが近い為干渉なども発生が懸念される。
430MHz + 430MHz のレピーター用デュプレクサをもちいて
1本のアンテナで送受信をやってしまうパターンもあったが
このデュプレクサが曲者で、今もうどこもつくって無くて手に入らないと
運営者かた聞いた事があります。よって、アップリンク用とダウンリンク用の
アンテナ2本を物理的に接続している場合がおおいと聞いてます。
さがしたら一応はあるっぽいけど中古市場
使用時の注意
レピーターは、冒頭書いた様にロケーションが良い場所をめがけて
設置されている関係で、思いのほか広範囲に電波が飛びますので
長時間のレピーターの占有や、カーチャンクといって、PTT(送信)スイッチを
ワンプッシュし電波を送信すると、レピーターまで電波が飛んでいると
自動応答するように作られていますが、
カーチャンクについても最小限でお願いします。
あまり使い方が酷いと管理団体が出てきて怒られる可能性や
八木アンテナなどで送信位置を特定されてしまう可能性があります。
あくまでも、常識の範囲内でのご利用をお願いします。
管理団体も電気代や設備代など、自己負担して運営している訳ですので
あくまで使わせて頂いておりますの心でお願いします。