ADS-Bとは?
飛行機において、現在航行中の高度や場所などの位置情報を基地局に送信して
位置情報を共有しているシステムとなっている。
これらの電波を受信して、下記のサイトでは実際に飛行している
飛行機の情報を地図とマッピングして表示している。
無償で受信アンテナとユニットを配って、不感地帯に設置してもらって
それらのデータと、ボランティアで個人設備で受信して
そのデータも下記のサイトにインプットして情報源として利用している。
https://www.flightradar24.com/
無償機材の提供を申請してみましたが結果
ADS-B受信環境を作ろう
概要図は、以下の通り
https://www.ne.jp/asahi/nature/kuro/RDBX/RD_ADS.htm からおかりしました。
必要な資材
必要資材 | 詳細 | 用意状況 |
---|---|---|
アンテナ | 周波数1090MHz受信可能な物 | 未購入 |
アンテナ固定器台 | アンテナ固定用のU字ブラケット | 未購入 |
同軸ケーブル | アンテナと受信機接続用 | 購入済み |
チューナーユニット | ADS-Bの信号を受信して複合する | SDR受信機 2種類購入済み |
パソコン | チューナーユニットと接続して受信されてきたデータを可視化する | ラズパイ購入済み |
だいたいこのような部材があれば、受信して可視化するところまで作れると思います。
アンテナについて
まずは、HF帯のMLAアンテナを固定している鉄管の一番上に
ADS-B受信アンテナを設置しようかと思ってます。
イメージはこんな感じです
今は鉄管の一番上にMLAをつけていますが、もう少し全体的に下にさげて
鉄管の上を伸ばします。その先に、1090MHzに調整された
アンテナを買ってきて接続します。これ、ディスコーンでもいけるんじゃない?と
思っているんですが、ディスコーンアンテナで当該周波数をSearchしても
何も受信されてるようには見えないですよね。
受信した際、どのような変調が聞いた事がないので
なんとも言えませんが、SDRウォーターホールでみても
受信しているようには見えない。
単純に電波が飛んでいないだけかもしれないが、
航空機は空を飛行しているので、
少しのパワーでもかなり遠方まで飛ぶと思うのよね。
なので、受信しても良さそうなんだけど。
ディスコーンのケーブルが細いので、減衰して聞こええてない可能性もある。
ただし、5Dとか10Dとかのアンテナケーブルは引き込めないので
結局極細のテフロンケーブルになる気がする。
取り付けるアンテナはアマゾンで調達可能
だいたいこの位の利得だと、約400km位のデータを受信できるとされている。
周波数が高いので、直進性が高いのですが、そもそも航空機が上空を飛んでいるので
それなりの範囲データが受信出来る。
受信機について
ここが問題で、USBのチューナーをラズベリパイにLinuxをいれて
受信するパターンと専用のチューナーをつかうパターンがあります。
ただ、今の所どうするか?悩ましいと思ってます。
利点・欠点
UBS+PC or USB+ラズベリパイ | 価格安い。しかしながら、USBチューナーの耐久性に難あり |
---|---|
UBS+PC or USB+PC | PC分が高価になりがち。上記と同じUSBチューナーの耐久性に難あり |
専用チューナー | 耐久性も高い。ただし、本体のコストがかなり高い |
こちら再開します。
ざっと構成を考えました。
アンテナ直下受信ボックスの設計
Ver.1 Draft
Ver.2 机上にてかなり煮詰めて記載した
実際に部材がそろい次第、ボックスの加工にとりかかる。
ボックス内にアルミテープを前面に貼るところからスタートです。
実際に動作している画面
バイアスティについて
SDRドングルからフィルタ/ブースターには、電源4.5Vが出力出来ます。
それをもって、ブースターには電源レスで稼働できる様になります。
制御コマンド
バイアスティ電源Off : rtl_biast -b 0
バイアスティ電源On: rtl_biast -b 1
sudo systemctl stop dump1090-fa.service
rurineko@ads-b:~ $ rtl_biast -b 0
Found 1 device(s):
0: RTLSDRBlog, Blog V4, SN: 00000001
Using device 0: Generic RTL2832U OEM
Found Rafael Micro R828D tuner
RTL-SDR Blog V4 Detected
sudo systemctl start dump1090-fa.service
まだフィルター/ブースターを取り付けていないので、
バイアスティはoffに設定して起きましょう。
バイアスティ電源が出力されていると、
アンテナ端子の横に小さなLEDが点灯するようになっています。
温度調整に伴う方式検討
SDRドングルに搭載した、ヒートシンクを強制空冷するファンも
温度制御基板配下に入れようと思ったのですが
おそらく、ラズパイより何よりも、SDRドングルが発熱がもっとも多い為
そこは常に24時間ファンを直結で駆動させておいて
ケースファンを、ケース上部にて温度を測って内部が温度が上がってきたら
ファンを駆動し、外気を入れて冷やす方式とする。
詳しくは、本文一番下の第4回に記載しています。
ブログと一部変わっている情報としては、FAN制御基板を取付ようと思ったので
いったん記載を追記して部材調達に入りました。
夏場はずーっとONのままでしょうけど、秋と春は日中だけ、冬はボックス内が
既定の温度を超えた場合のみONになって、後はOFFになるように設定したい。
下記の5Vの温度制御基板を使う予定
USB->5V->温度制御基板->USB端子->4cm x 4cm ボールベアリングタイプの高寿命タイプFANを駆動。温度は、ケース上部で測定し、30度を超えたら稼働くらいかなと。
様子をみつつ熱暴走するなら、もう少し早めに感度良く回す感じで。
5Vで0.2Aなので、24時間回しておいても害はないですけどね。
まあ、いちおう少しでも節電ということで。
だいたいのサイズ感
通電表示LEDを仕込む
底面については
保守について
ラズパイの定期保守は、SSHで接続し、OS等のセキュリティパッチ適用や
Feedツールのversionアップなどは行うとして、機材保守については
ファンが今回回転数を検知出来る様な物で無いので、
通電してるかどうかは、防水ボックス表面に通電監視用のLEDを取り付けるので
目視出来るが、実際にファンが動いているかどうかは不明の為
月1回は内部を開けて、漏水のチェックとファン稼働を目視確認を行う必要がある。
いちおう、あまりケースを開けずに済むように
ボールベアリングタイプの高寿命タイプのファンを搭載する。
プラスチック製のスリーブベアリングなどは、安くて良いけど
ロングランで24時間稼働するような用途には向いていない。
MTBFを考慮し、スリーブベアリングを採用せずボールベアリングタイプの高寿命タイプとする。
とはいえ、スリーブベアリングでも、だいたい25000時間程度の稼働を基準に設計されているので、2.8年弱動き続ける計算になる。
ボールベアリングタイプは、だいたい50000時間を基準に設計されているので
5.7年ほど動き続ける計算になる。あくまでも理論値である。
ファン騒音について
この項目だけ取ると、スリーブベアリングに軍配が上がる。
ボールベアリングは、どうしても内部でボールが転がっている為
じゃらじゃらという連続音(ザー)が聞こえてくる。
外部に設置するので、こちらについても問題無いため騒音については静観とする。